札幌で骨董品・美術品を売るなら|専門査定が受けられる買取店の選び方

祖父母から受け継いだ掛け軸、長年コレクションしてきた陶器、引越しで処分を考えている絵画…。
骨董品や美術品は、一般的な中古品とは異なり、その価値を正確に見極めるには専門的な知識と経験が必要です。
適切な査定を受けなければ、本来の価値よりも大幅に安い価格で手放してしまうことも。
本記事では、札幌で骨董品・美術品を売却する際の買取店の選び方と、高価買取を実現するためのポイントを詳しく解説します。
骨董品・美術品とは?基礎知識

骨董品・美術品と一口に言っても、その範囲は非常に広く、ジャンルも多岐にわたります。
主な骨董品・美術品のカテゴリー
絵画・版画
- 日本画(掛け軸、屏風、額装)
- 洋画(油彩、水彩、アクリル)
- 版画(木版画、銅版画、リトグラフ)
- 浮世絵
- 現代アート
陶磁器・焼き物
- 有田焼、伊万里焼
- 九谷焼
- 備前焼、信楽焼
- 中国陶磁器
- 茶碗、花瓶、皿など
茶道具
- 茶碗
- 茶入れ、茶器
- 茶釜、風炉
- 棗(なつめ)
- 茶杓、茶筅
古美術・工芸品
- 蒔絵
- 漆器
- 象牙彫刻
- 木彫
- 金工品(刀装具、香炉など)
書道具・文房具
- 硯(すずり)
- 筆
- 墨
- 印材
掛け軸・巻物
- 日本画の掛け軸
- 書の掛け軸
- 仏画
- 古文書
刀剣・武具
- 日本刀
- 鍔(つば)
- 刀装具
- 鎧兜
彫刻・置物
- 仏像
- 木彫
- 石像
- ブロンズ像
その他
- 古銭、古札
- 勲章、メダル
- 古時計
- アンティーク家具
- 古地図、古書
なぜ専門査定が必要なのか
骨董品・美術品の査定には、一般的なリサイクル品とは全く異なる専門知識が求められます。
専門査定が重要な5つの理由
1. 真贋判定が必要
骨董品・美術品の世界には、残念ながら贋作(偽物)が存在します。専門知識がなければ、本物と偽物を見分けることはできません。
判定ポイント
- 作家のサイン・落款の真贋
- 時代考証
- 材質・技法の分析
- 来歴(プロヴァナンス)の確認
2. 作家・作者の重要性
同じような作品でも、作家によって価値が数十倍、数百倍変わることがあります。
例
- 無名作家の掛け軸:数千円
- 著名作家の掛け軸:数十万円〜数百万円
3. 時代判定の難しさ
骨董品は、制作された時代によって価値が大きく変動します。
江戸時代と明治時代の違い
見た目は似ていても、時代が違うだけで価値が10倍以上変わることも。
4. 保存状態・修復歴の評価
- シミ、虫食い、破れの程度
- 修復の有無と質
- 箱の有無(共箱、極箱)
- 付属品(鑑定書、来歴書)
5. 市場相場の把握
骨董品・美術品の相場は、オークション結果、コレクター動向、海外需要などで常に変動します。専門家でなければ、現在の適正価格を判断できません。
札幌の骨董品・美術品市場の特徴

札幌・北海道には、骨董品市場の特徴的な傾向があります。
北海道特有の骨董品事情
開拓時代の品物
- 明治〜昭和初期の開拓関連品
- アイヌ民族の工芸品
- 旧家からの蔵出し品
本州との違い
- 比較的新しい時代の品が中心
- 江戸時代以前の品物は少なめ
- 洋風アンティークの需要も高い
需要の傾向
- 日本画・掛け軸の需要は安定
- 茶道具の愛好家が多い
- 北海道出身作家の作品は高評価
札幌で需要が高い美術品
北海道ゆかりの作家
- 相原求一朗(洋画家)
- 片岡球子(日本画家)
- 国松登(洋画家)
- 本郷新(彫刻家)
地元作家の版画・陶芸作品
道内作家の作品は、地元での需要が高く、高価買取が期待できます。
信頼できる買取店の選び方【8つのポイント】
骨董品・美術品の買取店選びは、売却価格に直結する重要な決断です。
ポイント1:専門の鑑定士・査定士がいるか
確認事項
- 骨董品・美術品専門の査定士の在籍
- 各ジャンル(絵画、陶器、刀剣など)の専門家
- 鑑定歴・実績の開示
見分け方
ホームページや店頭で、鑑定士の経歴やプロフィールが公開されているかチェック。
ポイント2:古物商許可証を持っているか
必須条件
買取業を営むには、公安委員会の「古物商許可証」が必要です。
確認方法
- 店頭に許可証が掲示されている
- ホームページに許可番号が記載されている
- 北海道公安委員会許可と明記
ポイント3:査定の根拠を説明してくれるか
良い買取店の特徴
- なぜその価格なのか、理由を詳しく説明
- 作家名、時代、状態などを具体的に指摘
- 相場情報を提示
避けるべき買取店
- 「これは価値がありません」と一方的
- 査定理由を聞いても曖昧
- 急いで買い取ろうとする
ポイント4:出張査定・宅配査定に対応しているか
メリット
- 重い品物、壊れやすい品物も安心
- 複数の品物をまとめて査定
- 自宅でじっくり検討できる
出張査定の注意点
- 出張費用が無料か確認
- キャンセル料の有無
- 対応エリアの確認
ポイント5:買取実績が豊富か
チェック項目
- ホームページに買取事例が掲載されている
- 高額買取の実績がある
- 様々なジャンルに対応している
ポイント6:適正な査定基準を持っているか
確認事項
- オークション相場を参考にしているか
- 海外市場も視野に入れているか
- ジャンルごとの市場動向を把握しているか
ポイント7:口コミ・評判が良いか
情報源
- Googleレビュー
- 業界団体への加盟状況
- 知人・親族の紹介
注意点 極端に良い評価だけ、または悪い評価だけの場合は注意。バランスの取れた評価があるかチェック。
ポイント8:強引な買取をしないか
悪質業者の特徴
- 訪問後、玄関から入ろうとする
- 「今すぐ売らないと価値が下がる」と急かす
- 査定額を極端に低く提示して不安を煽る
- 貴金属など他の品物も見せるよう要求
対策
- 事前にアポイントを取った業者以外は断る
- 一人での対応を避ける
- 納得できなければキャンセルする
高価買取してもらうための7つのコツ
1. 付属品・箱をすべて揃える
重要な付属品
- 共箱(作家自身が書いた箱)
- 極箱(鑑定家が書いた箱)
- 鑑定書、保証書
- 由来書、来歴書
- 栞(しおり)、説明書
価値への影響 共箱があるとないでは、査定額が2〜3倍変わることも。
2. 清掃は最小限に
やっていいこと
- ホコリを払う程度
- 柔らかい布で軽く拭く
絶対にやってはいけないこと
- 水洗い
- 洗剤の使用
- 研磨
- 素人修復
理由 過度な清掃で、時代の風合いが失われたり、傷がついたりすると、逆に価値が下がります。
3. 来歴・エピソードを整理しておく
伝えるべき情報
- いつ、どこで入手したか
- 前の所有者は誰か
- 作家との関係(知人だった、など)
- 展覧会への出品歴
- 著名人の所有歴
来歴の価値 明確な来歴(プロヴァナンス)があると、真贋判定の助けになり、査定額アップにつながります。
4. 複数の業者で査定を受ける
推奨数 最低3社、できれば5社程度
理由 骨董品・美術品は、業者の得意分野や販路によって査定額が大きく変動します。
注意点 査定額だけでなく、説明の丁寧さ、専門性も総合的に判断。
5. 売却を急がない
適切な売却タイミング
- 市場相場を確認してから
- 複数業者の査定を比較してから
- 納得できる説明を受けてから
急ぐと損をする 急いで売却すると、本来の価値より安く買い叩かれる可能性があります。
6. まとめて査定に出す
メリット
- 複数点あると査定額がアップしやすい
- 出張査定を依頼しやすい
- 業者側も積極的な査定をしやすい
7. 相続品は相続税評価も考慮
相続税評価額と市場価格の違い
相続税評価額が高い品物は、市場価格も高い可能性があります。税理士や鑑定士に相談を。
査定時の注意点とトラブル回避
クーリングオフ制度を知っておく
適用条件 訪問購入(業者が自宅に来て買取)の場合、8日以内ならクーリングオフ可能。
対象外
- 自分で店舗に持ち込んだ場合
- 自分から業者を自宅に呼んだ場合でも、貴金属など特定商品は対象
査定書・買取契約書を必ず受け取る
記載内容の確認
- 品物の詳細(作家名、サイズ、状態など)
- 買取価格
- 買取日
- 業者の情報(会社名、連絡先、古物商許可番号)
押し買いに注意
押し買いとは 強引に安価で買い取ろうとする悪質な行為。
対策
- 知らない業者の訪問は断る
- 一人で対応しない
- 納得できなければ「検討します」と断る
- 警察や消費生活センターに相談
贋作を本物と偽る業者
手口 「これは〇〇の作品で、とても価値があります」と高額査定を出し、後で「調査の結果、贋作でした」と減額または買取キャンセル。
対策 最初の査定時に、真贋判定の根拠をしっかり聞く。
ジャンル別の査定ポイント
掛け軸・日本画
査定ポイント
- 作家名(落款、印)
- 時代(江戸、明治、大正、昭和)
- 紙質・絹の状態
- シミ、破れ、折れの有無
- 表装の状態
- 共箱、極箱の有無
高価買取される作家例
- 横山大観、竹内栖鳳、川合玉堂(近代日本画)
- 円山応挙、狩野派(江戸時代)
陶磁器・焼き物
査定ポイント
- 窯元・作家
- 時代
- 状態(ヒビ、欠け、修復の有無)
- 共箱、鑑定書
- 作品の希少性
高価買取される作家例
- 人間国宝作家(酒井田柿右衛門、井上萬二など)
- 有名窯元(柿右衛門窯、今右衛門窯)
絵画(油彩・水彩)
査定ポイント
- 作家名・サイン
- 制作年代
- サイズ
- 作品の状態(退色、ひび割れ、汚れ)
- 額装の状態
- 鑑定書の有無
高価買取される作家例
- 藤田嗣治、梅原龍三郎、東山魁夷(日本人洋画家)
- ピカソ、シャガール、ミロ(海外作家)
茶道具
査定ポイント
- 作家・流派
- 時代
- 使用感(茶渋の具合など)
- 共箱、鑑定書
- 裏千家・表千家などの流派との関連
高価買取される品
- 楽茶碗(楽家の作品)
- 千家十職の作品
- 名物茶入れ
刀剣・刀装具
査定ポイント
- 銘(作者の刻印)
- 時代(古刀、新刀、新々刀)
- 刃文、地鉄
- 錆、傷の有無
- 登録証の有無(必須)
注意 日本刀の売買には「銃砲刀剣類登録証」が必要です。
相続した骨董品・美術品の扱い方

相続品の査定の流れ
STEP 1:全体の把握
どのような品物があるか、リスト化する。
STEP 2:価値がありそうな物を選別
- 箱がある物
- 作家名が書いてある物
- 古そうな物
STEP 3:専門家に相談
骨董品・美術品専門の買取店や鑑定士に査定依頼。
STEP 4:相続税評価
高額品がある場合、税理士に相談。
STEP 5:売却または保管
相続人で話し合い、売却か保管かを決定。
遺品整理業者との連携
遺品整理と買取を同時に行う業者もあります。ただし、骨董品・美術品の専門知識があるか確認が必要。
オークション vs 買取店、どちらが得?
オークションのメリット・デメリット
メリット
- 高値がつく可能性がある
- 相場が明確
- 多くの買い手の目に触れる
デメリット
- 出品料、手数料がかかる(15〜20%程度)
- 売れるまで時間がかかる
- 売れない可能性もある
- 最低落札価格以下で売却される場合も
買取店のメリット・デメリット
メリット
- すぐに現金化できる
- 手数料がかからない
- 確実に売却できる
デメリット
- オークションより安い場合もある
- 業者の利益分が差し引かれる
どちらを選ぶべきか
オークションが向いている品物
- 著名作家の真作
- 希少性が高い品物
- 高額品(100万円以上)
買取店が向いている品物
- 無名作家の作品
- 大量の品物
- 急いで現金化したい場合
札幌買取ネットの骨董品・美術品買取サービス
札幌買取ネットでは、骨董品・美術品の専門知識を持つ査定士が、丁寧に査定いたします。
サービスの特徴
- ✅ 専門査定士による鑑定:各ジャンルの専門家が適正価格を提示
- ✅ 無料出張査定:重い品物、大量の品物も安心
- ✅ 丁寧な説明:査定額の根拠を詳しくご説明
- ✅ 秘密厳守:お客様の情報は厳重に管理
- ✅ 複数ジャンル対応:掛け軸から陶器、絵画まで幅広く査定
- ✅ 相続品の相談可:遺品整理時の骨董品査定もお任せ
- ✅ キャンセル無料:査定後のキャンセルも無料
対応ジャンル
- 掛け軸・日本画
- 絵画(油彩・水彩)
- 陶磁器・焼き物
- 茶道具
- 刀剣・刀装具
- 彫刻・置物
- 古美術・工芸品
- 書道具
- アンティーク時計
- 古銭・古札
よくある質問
Q1. 価値があるかわからないものでも、査定してもらえますか?
はい、価値の有無が不明な品物でも、無料で査定いたします。お気軽にご相談ください。
Q2. 贋作の可能性がある品物でも査定できますか?
はい、真贋判定も含めて査定いたします。真作であれば適正価格で買取、贋作の場合は丁重にお返しします。
Q3. 大量の骨董品がありますが、出張査定は可能ですか?
はい、札幌市内および近郊であれば無料で出張査定いたします。蔵の整理なども対応可能です。
Q4. 相続した品物の価値を知りたいだけでも大丈夫ですか?
はい、査定のみでも歓迎です。相続税評価のご参考としてもご利用いただけます。
Q5. 買取できない場合、処分方法を教えてもらえますか?
はい、買取できない品物でも、適切な処分方法やリサイクル方法をご提案いたします。
Q6. 査定にはどのくらい時間がかかりますか?
品物の種類や点数によりますが、1点あたり5〜15分程度です。詳細な調査が必要な場合は、お預かりして後日回答する場合もあります。
まとめ
骨董品・美術品の売却は、適切な買取店選びが成功の鍵です。
買取店選びの重要ポイント
専門性
- 骨董品・美術品専門の査定士がいる
- ジャンルごとの専門知識がある
信頼性
- 古物商許可証を持っている
- 査定根拠を丁寧に説明
- 口コミ・評判が良い
サービス
- 出張査定対応
- 複数業者での比較推奨
- 無理な買取をしない
高価買取のために
準備
- 付属品・箱を揃える
- 来歴を整理
- 過度な清掃は避ける
比較検討
- 複数業者で査定
- 査定額だけでなく説明の質も重視
- 急がず、納得してから売却
最後に
骨董品・美術品は、長い年月をかけて受け継がれてきた文化財です。
その価値を正しく理解し、適正価格で次の所有者へ繋ぐことが、私たち買取業者の使命だと考えています。
売却をお考えの際は、ぜひ専門知識を持つ信頼できる買取店にご相談ください。
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